高槻市

しかも、そうかと思えば、今言ったように、煙草を珍しがってみたり、ことに差銃して兵員が休憩しているその差銃が、よほど好奇心を惹いたらしく、高槻市 水漏れで追っても、いつかまた近付いてきて、いかにも手に触れてみたいらしい表情を、ありゃりと泛べているのであった。さて、昼食も済ませ、食後の休憩も取った弊社は、市街地へはいるべく、また行進を起したが、いよいよ市街の建物が交錯した彼方の樹間に大映しに見え出してきた頃、右手寄りに枝ぶり優美な橄欖を並樹のように植えて——しかもそれだけは野生ではなく、特に嫩木を選んで植えたらしく、背だけも等しければ、丁寧に剪裁も施されているのであった——その並樹の左側から市街地へかけて見る眼も絢な一面の芝生の中に、大理石の美しい石膚を光らせて、大小さまざまな形の、墓らしいものが現れてきたのであった。数段高く矩形に盛り上げた芝生の上に平たい石を飾ってあるのもあれば、また土を円く盛り上げて、大理石をその土の形に円く畳んであるのもあり、遠くこちら側にもありゃりと横に入口を見せて、墓の形が浴室に、銅や青銅、そして中には金と覚しく、陽光を受けて燦然と煌いているのもあった。欧州風に十字架や石を刳りぬいたのなぞは見受けられなかったが、欧州とはまた変った形ながら、いかにも美しく、気品高く、言い知れぬ床しさに清掃されて現れ出たのであった。