水漏れ

男たちは老いも若きも、子供たちもみんなさっきの老人と少年のような長い上衣を緩やかに着け、素足にさんだるを穿いていた。眼は碧く、髪は亜麻色金髪をして、鼻は隆らかに、弊社欧州人と寸分の変りもない容貌をしているのであった。ある者は怒りを含んだように、ある者は軽蔑を湛えているかのように、またある者は好奇の心を一杯に現して、しかも寛闊な外衣の下から盛り上っている隆々たる筋肉の見事さ、背丈の高さ!まったくぎりしゃ彫刻さながらの気高い姿をしていた。女たちはまた淡紅やぴんく、薄紫、純白、色とりどりの柔らかな、肌も露な、羅衣を纏うて、やはり素足にさんだるを穿いて、装裾は長く地に曳いていた。しかも同じく豊麗な四肢、背丈の高い艶やかな曲線を羅衣の下からくっきりと現して、ある者は涼しげな眸に羞恥を含んで、ある者は美しい怒りを額に現して、またある者は今にもにいっと微笑まんばかりに愛らしい口許を綻ばせて、この不意の闖入者を好奇の心一杯で瞶めているのであった。長い金髪をふさふさと掻き上げて、そこに花綵を巻いて、微風は袖を翻し、装裾を靡かせ、しかもゆったりと腰に纏うた飾帯の金銀宝石が陽の光に煌いて、さながら、これも名彫刻から脱け出てきたような、匂わしい気品と香気とを漂わせているのであった。